伊東さんの運命の相手はクズでした。
「伊東さーん。また暴れたって聞きましたよー」
ガララッと音と共に突然開いたドア。
真っ白い白衣を来た人が病室で1番奥の窓側のここに向かって来る。
百発百中お医者様だ。
「あ、僕の主治医です」
これは身内としてちゃんとご挨拶をしなければ。
なんせ兄は多大なるご迷惑を(以下省略)
「ご家族の方ですか?」
「そうです、妹の結子ちゃんです」
紹介する時までちゃん付けはやめて欲しい。
ちょっと恥ずかしい。
5歳児じゃあるまいし。私もう22歳になるんだよ。
「伊東さんは妹さんとも仲良いんですね」
「そう見えますか?嬉しいです」
照れ臭くて足のつま先に向けてた視線を相手の方へ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん?
この横顔どっかで最近見たような・・・。
私の視線に気付いたようで相手も私を視界に入れてくれた。
正面からその顔を捉えた時私は叫びそうになった。