【完】それでもいいと思える恋だった。
もう一生会えないかもしれない。
声を聞けないかもしれない。
この姿を見られなくなるかもしれない。
捺くんはもう、私の一部で。
なくてはならない存在で。
捺くんがいなくなったら私。
私じゃなくなってしまう。
「捺くん。」
言いたくない。
こんなこと、口にしたくない。
「私、引っ越すんです。」
ああ、言ってしまった。
本当の事って認めちゃった。
涙は止まってくれない。
その代わりに、頭を撫でる手が動きを止めた。
「……なんだよ、それ。」
捺くん、動揺してる。
初めて見ました。
貴重ですね。あはは……。
「んだよ、それ!」
泣きそう。
でも私泣いてる。
じゃあ誰が?
……捺くんが?
声を聞けないかもしれない。
この姿を見られなくなるかもしれない。
捺くんはもう、私の一部で。
なくてはならない存在で。
捺くんがいなくなったら私。
私じゃなくなってしまう。
「捺くん。」
言いたくない。
こんなこと、口にしたくない。
「私、引っ越すんです。」
ああ、言ってしまった。
本当の事って認めちゃった。
涙は止まってくれない。
その代わりに、頭を撫でる手が動きを止めた。
「……なんだよ、それ。」
捺くん、動揺してる。
初めて見ました。
貴重ですね。あはは……。
「んだよ、それ!」
泣きそう。
でも私泣いてる。
じゃあ誰が?
……捺くんが?