【完】それでもいいと思える恋だった。
第2話
「香織、帰るぞ。」
「あ、待って下さい!」
終礼が終わって隣のクラスから捺くんがやってくる。
慌ててカバンの中に荷物を入れて。
ドア脇に寄りかかっている捺くんの元へ走る。
「お待たせしました。」
「ん、じゃあ行くか。」
「お前ら仲良いな、やっぱ付き合ってるだろ?」
「そんなんじゃねーよ。」
「ばいばい、捺。香織。」
「また明日です。」
私たちの住む町は、小学校から中学校までで人の入れ替わりが少ないから。
私と捺くんの仲の良さは周知の事実だった。
今更冷やかしたりする人はいないし。
からかう人はいるけど……。
でも捺くんはかっこいいから。
女の子からすっごく人気で。
時々、女の子に睨まれちゃったりすることはあるけど。
逆に捺くんが睨み返すから私に被害はなかったり。
そんなこんなで今日も平和な日々。
「雨、降ってきましたね。」
「お前雨女だから一緒にいるとよく降るよな。」
「あ、待って下さい!」
終礼が終わって隣のクラスから捺くんがやってくる。
慌ててカバンの中に荷物を入れて。
ドア脇に寄りかかっている捺くんの元へ走る。
「お待たせしました。」
「ん、じゃあ行くか。」
「お前ら仲良いな、やっぱ付き合ってるだろ?」
「そんなんじゃねーよ。」
「ばいばい、捺。香織。」
「また明日です。」
私たちの住む町は、小学校から中学校までで人の入れ替わりが少ないから。
私と捺くんの仲の良さは周知の事実だった。
今更冷やかしたりする人はいないし。
からかう人はいるけど……。
でも捺くんはかっこいいから。
女の子からすっごく人気で。
時々、女の子に睨まれちゃったりすることはあるけど。
逆に捺くんが睨み返すから私に被害はなかったり。
そんなこんなで今日も平和な日々。
「雨、降ってきましたね。」
「お前雨女だから一緒にいるとよく降るよな。」