【完】それでもいいと思える恋だった。
その言葉が嬉しくて、ドキドキして。
赤くなる頬をそっと隠す。


離れたくないって、そう思ってくれてたんだ。
私と、お揃い。
ずっと一緒にって。
捺くん、好きですよ。



「私、勉強頑張りますね。」



「俺がいるから大丈夫だろ。」



「はい!お願いします!」

「まだ来年の事だけどな。」



「きっとすぐですよ。高校楽しみですね。」



「北高電車通いになるから寝坊するなよ。」



「いつもお寝坊さんなのは捺くんの方じゃないですか!」



「お前が起こすから平気だろ。」



「もう。」



まだまだ先の事を想像しながら一緒に帰る。
きっと、高校でも変わらないよね。


こうやって一緒に登下校して。
テスト前は一緒に勉強して。
行事も一緒に過ごす。
これまでとずっと変わらない。
いつまでも一緒にいられるよね。


捺くんに家まで送ってもらって。
着替えた後部屋のベッドに倒れこむ。


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