【完】それでもいいと思える恋だった。
第3話
あれから数日、私は未だに捺くんに引っ越しの事を告げられていない。
次の日、仲良しの希美ちゃんには伝えることができた。
「えっ、香織引っ越すの?」
「希美ちゃん、声が大きいです!」
「あっ、ごめん。
……で、捺は知ってるの?」
「まだ、言ってません。」
「だよね……、言いにくいよね。」
希美ちゃんは私が捺くんを好きだと言う事を。
唯一知っている人物で。
ずっと応援してくれている大切なお友達。
あのバレンタインのチョコレートを渡す時。
背中を押してくれたのも希美ちゃんだった。
「どこ引っ越すんだっけ。」
「ここから電車で3時間の所です。」
「中学生が会いに行ける距離でもないよね。」
私たちはまだ中学生で。
ここから引っ越す先は、お小遣いで行ける金額じゃとてもじゃないけどなくて。
電車を何本も乗り継いでいける所だった。
携帯も持っていないし。
連絡もとることができない。
今までずっと一緒にいた分。
会うことすら叶わなくなるのは、つらかった。
次の日、仲良しの希美ちゃんには伝えることができた。
「えっ、香織引っ越すの?」
「希美ちゃん、声が大きいです!」
「あっ、ごめん。
……で、捺は知ってるの?」
「まだ、言ってません。」
「だよね……、言いにくいよね。」
希美ちゃんは私が捺くんを好きだと言う事を。
唯一知っている人物で。
ずっと応援してくれている大切なお友達。
あのバレンタインのチョコレートを渡す時。
背中を押してくれたのも希美ちゃんだった。
「どこ引っ越すんだっけ。」
「ここから電車で3時間の所です。」
「中学生が会いに行ける距離でもないよね。」
私たちはまだ中学生で。
ここから引っ越す先は、お小遣いで行ける金額じゃとてもじゃないけどなくて。
電車を何本も乗り継いでいける所だった。
携帯も持っていないし。
連絡もとることができない。
今までずっと一緒にいた分。
会うことすら叶わなくなるのは、つらかった。