【完】最期のラブレター
「ひどいよお……。」
放課後、図書室から本を借りて教室に帰ってくると。
クラスの中心グループがひとりの男子をいじめているのを見かけた。
よく悪口言ったりしてるの聞いてたけど。
誰もいない教室でこんな事してたんだ。
あの子、名前なんだっけ。
えっと……確か、泣き虫亮くんだっけ。
「返して……。」
「うっせえ、触んな!」
そういったひとりが亮くんのお腹を蹴飛ばした。
うめき声をあげた亮くんは耐えきれずに倒れこんで咳き込んでいた。
いやいやこれやりすぎでしょ。
気分悪い。
「ちょっと。」
「あ?広田?」
「やめなよ。」
「うるせえ、邪魔すんな。」
「何が気に入らないのか分からないけど。
弱い者いじめなんて弱者がすることだよ。」
「なっ、喧嘩売ってんのか?」
「女子に暴力振るえるならどうぞ?」
「……っ。帰ろうぜ。」
放課後、図書室から本を借りて教室に帰ってくると。
クラスの中心グループがひとりの男子をいじめているのを見かけた。
よく悪口言ったりしてるの聞いてたけど。
誰もいない教室でこんな事してたんだ。
あの子、名前なんだっけ。
えっと……確か、泣き虫亮くんだっけ。
「返して……。」
「うっせえ、触んな!」
そういったひとりが亮くんのお腹を蹴飛ばした。
うめき声をあげた亮くんは耐えきれずに倒れこんで咳き込んでいた。
いやいやこれやりすぎでしょ。
気分悪い。
「ちょっと。」
「あ?広田?」
「やめなよ。」
「うるせえ、邪魔すんな。」
「何が気に入らないのか分からないけど。
弱い者いじめなんて弱者がすることだよ。」
「なっ、喧嘩売ってんのか?」
「女子に暴力振るえるならどうぞ?」
「……っ。帰ろうぜ。」