この暴君、恋すると手に負えません
「美作虹美、今この瞬間からお前は俺のボディガードに任命する」
ーー今、なんて?ボディガード…...?
私の今の脳内では情報を処理しきれず、きょとんとした顔を浮かべた。するとそのタイミングでドクターヘリが到着し、暴君は私をそのままお姫様抱っこするとヘリに乗り込んだ。
「えっ、ちょ、あの!?」
「いいから黙っとけ」
「は!?」
「お前は俺の言うこと聞いてりゃいいんだよ」
ーーい、一体何なのこの男!?
そのまま強引にヘリの中へ連れ込まれ、窓から呆然としている仲間たちの姿が見えた。