この暴君、恋すると手に負えません
すると光希さんは高笑いしながら拍手をしていた。
「ははははは!すごいね虹美ちゃん、まるで名探偵の推理ショーをみている気分だよ」
「......茶化さないでください」
「ごめんごめん、じゃその推理を最後まで聞かせてもらおうかな?」
「人が嘘をつくには二つの理由があります。ひとつは自分を守る為の嘘、もうひとつは自分以外の人を守る嘘」
「......それが?」
「桐生さんが嘘をついてまで守りたいって思うのは、それくらい大切にその人を想っているからだって私は思ったんです」
すると光希さんは驚いたように目を見開いた。