この暴君、恋すると手に負えません


「あの、朱鳳さん。私は一体どこに連れて行かれるのですか?」

私は恐る恐る暴君に伺うと、暴君は意味深な笑みを浮かべて応える。


「この俺と二人きりになれるところ」
「え!?」


冗談じゃない。

だけど現在私はヘリの中に囚われたお姫様。逃げ場なんて何処にもなかった。


放心状態でいるといつ間にかヘリは着陸し、私は暴君に手を引かれあの巨大な豪邸へと渋々足を踏み入れたのだった。


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