この暴君、恋すると手に負えません
「おまけに朱鳳家全てが吹っ飛ぶほどの威力のある爆破装置をどこかに仕掛けたらしい」
「......え?」
気づいたら私の体は震えていて、隣にいた暴君は私の背中を優しくぽんと叩く。
「信じられねぇかもしれないが、これは事実だ」
そんなの分かってるけど。
あの瑛斗がそんな事するなんて信じられない。
「警察に連絡したらその瞬間爆破すると脅されている。だから俺らで解決する」
「じゃ、爆破装置は僕に任せて。液体窒素で凍らせれば止められるかもしれない。ちょうどハードディスクのオーバークロッキング用に使用する予定だったものをヘリに積んである」
「分かった、爆破装置は光希にお願いする」
「おっけ、やってみるよ」