この暴君、恋すると手に負えません
ーー何故なら、不覚にも私は朱鳳帝に恋をしてしまったからだ。
私はそのままベッドに倒れ込むと、枕をぎゅっと抱き締めて顔を埋めた。
"俺とお前が出会った奇跡の記念だ。いずれ、その指には本物の婚約指輪をはめてやる"
ちらりと指輪を盗み見ながら、帝さんの言葉を思い出すとあの時の胸のときめきを思い出し足をばたつかせた。
「.....好きって自覚すると前より直視できないし、でも見なかったら見つめてくるし、あーもー!!」
私は一人悶々としながらなかなか寝付けずにいると、不意に一件のメッセージが届いた。そしてメッセージを読んだ瞬間、私は慌てて部屋を飛び出したのだ。