この暴君、恋すると手に負えません






ぱんっ






そう、私は誉さんの頰を思いっきり引っ叩いていたのだ。


あの時と同じだ。
感情任せによりよって皇帝に手をあげてしまった。


「虹美!?何してるんだよ!?」


背後から慌てて瑛斗が駆けつけた時には、目の前の皇帝は氷のように冷たい眼差しで私を見下ろしていた。


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