この暴君、恋すると手に負えません
「......この俺を怒らせたらどうなるか、教えてやろうか?」
「......今度は何をするつもりですか?」
「焦らなくてもいい、すぐに分かることだ。もう俺のシナリオ通りに事は進んでいるからな。用件は以上だ、もう戻っていいぞ」
皇帝のシナリオ通りに事が進んでいようがもう私には関係ない。今の私は何も聞き入れる事は出来なかったからだ。
私は眉を顰めて怪訝な表情を浮かべて睨みつけてから、背中を向けて足早に部屋を後にしたーー......。