この暴君、恋すると手に負えません
「ははははは!本当に脱ぐ奴がいるかよっ」
「……でも罰って仰られていたので」
「いくら俺でも執事のお前を襲ったりしねぇよ」
誰だってこんな密室に二人きりになって、帝様に脱げなんて命令されたら"そういう罰"を覚悟するだろう。
だが帝様が告げた言葉に、内心安堵した私だったが人を弄ぶその態度にさすがに眉間に深く皺を寄せた。
「今夜、光希に会いに行け」
「それが罰ですか?」
「いや、罰は今から与える」
ぱちんっ