この暴君、恋すると手に負えません




「ちょっ、帝様!?これは一体!?」

逃げ場をなくした私は苦し紛れに帝様に訴えかけた。

すると帝様は近くの椅子に腰掛けて悪戯に告げるのであった。


「桐生。お前は女なんだから、デートの時くらい綺麗に着飾っとけよ?」
「け、結構です!やめさせてください!」
「だめだ。これがお前に与える罰だからな?」



--あぁ、なんて事だ。

その罰から逃れる術なんて最初からなかったようだ。



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