この暴君、恋すると手に負えません
#3 波乱の親睦パーティー
おばあちゃんの葬儀が行われた日。
朝から雨が降り続き悪天候の中、何故か朱鳳帝も同行していた。綺麗な花に囲まれて眠るおばあちゃんの最後を見送った私は、なんともいえない喪失感に襲われる。
葬儀が終わる頃には雨は止み、日が差したかと思えば大きな虹が現れ、私は思わず魅入ってしまう。
「綺麗だな」
私の隣で暴君は静かに呟いた。
「......はい、とても」
その虹はとても大きくてあまりにも美しかった。おばあちゃんもきっとこの虹の美しさに感動して私の名前をつけてくれたのだろう。
そう思うと胸が少し熱くなってしまった。