七色セツナ。1
「あ、コタ?」
花凛が、コタに歩み寄る。
「はーーーー!!!?」
叫んだのは、恭弥だった。
「よろしくね、コタ。
て言うか
私、全然練習してないから……
どうすればいい?」
「あ...いや……」
コタは
真っ赤になって固まってしまっている。
「待てや、コラ!!!」
「ちょ、恭弥ウルサイ!
耳の近くで叫ばないで!」
真季乃が両耳を押さえる。
「真季乃ちん!
なにこれ?拷問?」
「あ、早く行かないと。
出るからには結果を残さないとね!
ほら、コタ。
行きますよー?」
「はっ!
お、おおおおう……」
花凛は、さっさと行ってしまった。