七色セツナ。1
「・・・それで?」
「あ、やっぱ気になる?」
真季乃は
いたずらな笑みを向けたが、
朱羽の無言の圧力が伝わる。
「あー、ハイハイ。
そういうのがさ、何回かあってさ。
2,3年だけじゃなく、
1年の他クラスの男でもさ」
「はー」
朱羽の
ため息の回数が増えてきた。
もちろん、
それに気付いている真希乃は話を続ける。
「で、とうとうウチのクラスの
男の所まで来たわけ。」
「誰?」
「ミツヤ」
「ああ!?」
「ちょ、叫ばないでよ」
「あー、悪い」
「サッカー部の誰か...名前は忘れたけど。
ミツヤに話を通してもらおうと思ったのね」
「・・・いつだよ?」
「ゴールデンウィーク前」
「はー...知らなかった」