七色セツナ。1
「ほら、一応デリケートな話だから、
ミツヤも皆の前じゃ言えないでしょ?
昼休みに、空き教室に行って……」
「あ?2人でか?」
「そこ?そこから!?
はー……
アンタって……
まあ、いいわ。
いくらミツヤだって
2人きりにする訳ないでしょ。
ついて行ったわよ、私。
しっかりとね。」
「・・・よし」
「それで、
あー...ホントに名前忘れたけどね。
サッカー部のナントカが、
お前の事好きなんだってさって、言ったのよ。」
それまで、グラウンドを見ていた朱羽が、
真季乃を見た。
「なんて言ったと思う?」
ここが1番知りたいところよね?
真季乃の表情が物語っている。
「なんて……言ったんだよ?」