七色セツナ。1
「あー、そうだな。
報告だな。
本人に告ったわけじゃねーもんな?」
ミツヤも
腕を組んで考え出している。
「そこでさ、
本人から言われたんだったら、
きちんと返事させてもらうけど……」
花凛ねーさんの言うことが、分かってきた。
「そーか……。
そうだよな。
俺も軽く考えてたけど……
人にブン投げたって事だよな?」
私は段々、腹が立ってきた。
「自分で言わないで、
人に探ってもらって……
なんかそういうの嫌だね。
小さい男としか見られなくなるわ」
関係ない奴に動かせて、
自分は何もしないなんて!
「そうか……。
そういう奴らって、
実は花凛ねーさんも
好きなんだってよって
言葉を待ってるんだわ。」
「「ありえねー」」
私とミツヤの言葉が重なった。