七色セツナ。1
「……」
花凛ねーさんは
一瞬
寂しそうな表情をした後
窓の外に、ふと視線を逸した。
ねーさんの、恋愛事情は聞いたことがない。
他の事は、よく話してくれるけど
そういう事を、
人と話したことがない私は
どういう風に聞けばいいのか分からない。
私から聞けば、
話してくれるのかもしれないけど
どこまで、
人に踏み込んでいいのかが、分からない。
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