七色セツナ。1




「……」


花凛ねーさんは
一瞬
寂しそうな表情をした後
窓の外に、ふと視線を逸した。


ねーさんの、恋愛事情は聞いたことがない。


他の事は、よく話してくれるけど
そういう事を、
人と話したことがない私は
どういう風に聞けばいいのか分からない。


私から聞けば、
話してくれるのかもしれないけど
どこまで、
人に踏み込んでいいのかが、分からない。



・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
< 114 / 318 >

この作品をシェア

pagetop