七色セツナ。1
「……」
「あー...
でも、コタくんだからなあ。
ただ、恥ずかしがっているだけかな……」
「・・・ね、ユカ。
密着すると、意識するの?」
宏晃の顔が、近づいてきた。
「え?
そうなんじゃないですかね?
実際にコタくん
真っ赤になってるし」
「・・・ユカ。」
目の前に迫った、宏晃の真剣な眼差し。
「ユカは
誰にも触らせちゃいけないよ?」
「は?」
宏晃が、
ユカの両頬に手を伸ばし
しっかりと固定すると、
ユカの目線を自分へ向けさせる。
「ユカに触っていいのは、僕だけ。
僕に触っていいのも、ユカだけ。
ね?」