七色セツナ。1
「親父からだったんだけど。
今日、どこかの影から
見てたらしいのね。」
「……」
「・・・まあ、その事に関しては
スルーして欲しいんだけど……
で、えらく感動したらしくて、
打ち上げをウチの店でやれって」
「え!?店で?」
「うん。
急で料理は提供できないから、
ピザを取ってやるって。
飲み物とかは
ペットボトルでいいだろって」
「ちょっと!
聞いた?コタくん!」
会話を聞いていたユカが
コタを呼んだ。
「マジかよ?
いいのかよ、真季乃」
「親父がそうしろって言うんだから、
いいんじゃないの?
パーティールームなら全員座れるし」
「真季乃ん家
借りられるなら、場所代はかからないもんな」
コタもノってきた。