七色セツナ。1
「じゃあ、
ピザと飲み物は
用意してもらっておいて、
お菓子とかは買っていこうよ」
ユカもノリノリだ。
「じゃあ、一人、
1000円ずつ集めるか。
学食の無料券の分差し引いたって、
お釣りが来るぐらいだぜ。
ーーおい、おめーら!」
コタが皆に、声をかけ始めた。
「じゃあ、今の内容で電話しとくね」
真季乃は電話をかけ始めた。
朱羽が花凛に声をかけた。
「思ったよりも、
早く真季乃の店に行くことになったな?」
「あ、ホントだ。
バイトの事も聞いてみよう」
2組全員で、和気あいあいと帰宅する様子を
校内の数ヶ所から向けられる
決して友好的ではない視線に、
誰も気付いてはいなかった。