七色セツナ。1
「真季乃ちん、
照れちゃってカワイーねぇ」
「はあー。
もうウルサイ恭弥!
・・・花凛ねー...花凛は……
ホント困る」
「よかったじゃねーか」
朱羽が
タバコに火を点けながら、真季乃を見た。
「私……
桜蘭に入って良かった。
・・・初めての友達...なの。
花凛と
ずっと一緒にいたいな」
「それは俺もだよ!
真季乃ちん!!
俺も花凛ちゃんと、
ずーっとずーっと、一緒にいたい」
「ああ!?」
朱羽が恭弥を睨む。
「ただ、心配事が一つ。」
真季乃が
3人の顔を順番に見る。
「バイトは高校生だから、22時まで。
バスは、もうないから……」
「ああ、それだけど。
今、朱羽ともハナシしてたんだよね」
恭弥が
真剣な顔付きに変わる。