七色セツナ。1
「まあ、その方が安心よね。
じゃあ、恭弥と朱羽が送る時用に
ドリンクチケット、渡しとくわ。」
「おおー!
助かるよ、真季乃ちん!」
「花凛を守るためなら、安いもんよ。
それに……
見なさいよ、親父のあの顔。
娘の友達が来たのが
そんなに嬉しいのかね。
花凛の護衛だって言ったら、
ドリンクチケットくらい何ともないわよ」
「フフ。
真季乃ちん、
親父さんに溺愛されてんだよー」
「う、うるさい恭弥!」
「俺は飯も
ここで食えるしー。
しかも花凛ちゃんの作ったやつが
食べられるかも知れない。
一石二鳥だー」
「けど、駅から家までは
10分って言ってた。
まあ、駅近だから
暗い所はないらしいけど……」
真季乃は、不安を口にした。
「だから、急いで免許を取る」