七色セツナ。1
「ちょっと!
真季乃ちん!
例えでも、俺にしてよ!」
「どっちでも、同じだろ?」
「そうなのよ、コタ。
どっちの事も
”好き”って答えるわよ。
”友達として”って」
真季乃が
3人の顔を見る。
「友達ポジションから
レベルアップしなきゃ、なんねーってことだ?」
「そういうことだよ、コタ。
朱羽は
免許を取って、姫を家まで送る。
騎士(ナイト)のように。
俺は……
何が出来るかな……」
恭弥のその言葉で
誰も喋らなくなり、静寂が訪れた。
直後、カウンターから、
ユヅルの声が聞こえてきた。
「親の贔屓目を別にしても、
真季乃は美人だと分かっていたけど
類は友を呼ぶって
いうやつなのか……
彼らも
ずいぶんイケメンだね。
学校でも目立つんじゃない?」