七色セツナ。1
「あはは。
そうですね」
花凛が笑うと
「花凛ちゃんも……
高一に見えない、大人っぽいコ。
でも、笑うとあどけないし……
話しやすいし
男が放っておかないでしょ?」
男というワードが出て
、ボックス席の4人が
ピクっと反応した。
その会話の続きを、
誰もが聞き逃すまいと微動だにしない。
「そんな事ないですよ……」
花凛が俯くと、ユヅルが続ける。
「彼氏はいるの?」
「あー...曖昧...です」
bar blueのフロアには、
奥のボックス席の客の笑い声しか
聞こえなくなったー