七色セツナ。1
「ああ、そうだ体育だった。
昼飯食った直後に、体育って……。
しかも柔道。
・・・空手の方が好きだ。」
男子が柔道の時、
女子は保健室で保健体育。
手当の方法とか
保健医に教わってる。
「一緒にいないんじゃ、出る意味がねェ...
……はー……
俺、重症。
誰かと一緒にいたいとか……
何なんだよ...
まるで、普通の人間みたいじゃねーか。
仮面が剥がされていくみたいだ。
築いてきた仮面を...」
このままここにいて、
次の授業をサボろうか……
と考えたその時
屋上扉が開く音がした。
2,3年と校舎は別だから
ほとんどの生徒は
本校舎の屋上を利用する。
珍しいな……
と思いながらも、
大して興味もない恭弥は
そのまま寝転んでいた。