七色セツナ。1
「ねえ、コタぁ~……
エリって誰?」
「あ?」
コタの眉間に、シワが刻まれた。
「その女たちが、言ってたんだけどー」
恭弥が
ニヤニヤと女たちを見る。
コタが
不信な顔で女たちを見た時
「あ、あのっ!
私、西園寺くんと同中でっ……
エリの……
友達なんですけど!」
真ん中に居た女子が、
コタの前へと一歩近付いた。
「誰?」
朱羽がコタを見る。
「あのっ!
知っているか
どうか分からないけど、
エリは隣の女子高に通っているんです。
それで、
まだ西園寺くんのこと……」