七色セツナ。1
それまで極力
女を避けてきたが
中学に入学して、
背がどんどん伸びていくにつれ、
女にモテるようになっていった。
女に話しかけられても、
なんて答えていいか分からずに
適当に返事すれば、
それがクールだと言われた。
男同士では
バカばっかやってたから、
ギャップがいいとか
なんでも良い方に取られた。
バスケ部に入っていた俺が、
唯一普通に話せた女が
女子バスケ部のキャプテンだった。
キャプテンを務めるくらいだ。
しっかりしていて、
部員の信頼もあつかったし、
さっぱりした性格で
俺でも話しやすかった。
部活を引退した時、
その女、エリに告白された。