七色セツナ。1
「当たり前だよ。
恭弥は
もう欲しい物が決まってるの?」
「うん。
もう今日にでも欲しいくらい」
そう言って
花凛に抱きつこうとしたが
花凛が避ける前に
「離れろ」
と、朱羽にひっぱたかれた。
「お待たせー。
あ、コタたち
どこ行ってたのよ?」
真季乃とユカが戻って来た。
「あー。
ちょっと話が弾んで、な?」
「どうせ体育メンドクセーとか言って、
サボってたんでしょ?」
「真季乃ちんは鋭いねェ。
だって、昼飯の後に柔道って何?
どうせなら俺も
保健室で救命講習
受けた方がいいもーん」
「言っておくけど。
人工呼吸とか、心臓マッサージとか
恭弥には、させないからね?」
「あれ?真季乃ちん、お見通し?」