七色セツナ。1




「じ、人工呼吸って、唇と唇が
くっつくヤツじゃねーか!

心臓マッサージは……

あれ...む...胸……」


「何をオタオタしてんのよ、コタ。

小学生じゃあるまいし。」


「小学生じゃあるまいしー。

あ、でも中学生の時はー」


恭弥がニヤニヤしている。


「だから!ねーから!!

それ以上言ったらコロス……」


コタが真っ赤になって怒っている。


「あ、あのね!

みんなにちょっと
聞いて欲しい事あるんだけど」


ユカが皆を見上げた。


「どした?」


コタが答えると


「うん……。

気のせいだと思うんだけど、最近……

誰かに見られている気がするんだ」


「「「は?」」」


「まあ、私って敏感な方じゃないから
確証はないんだけど……」


「どこで?」



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