七色セツナ。1



フカフカの
上質なソファで寝ていると、
扉をノックする音が聞こえた。


「恭弥、ご飯食べよ」


愛しの花凛ちゃんが、入って来た。


「あれ?

今日は、花凛ちゃんだけ?」


まかないは
スタッフと真季乃ちんが一緒に食べ
下っ端のコタと花凛ちゃんは、
その後に食べる。


俺が来ている時は、
ユヅルさんの計らいで
この部屋で、3人で食べる。


俺は、
この部屋を貸してもらっている
お礼も兼ねて、
食事が終わったら、掃除をして
barに行き、
カウンターの端っこで
花凛ちゃんの働く姿を観察。


バイトが終わると、
駅まで行って、
コタは反対の上り線へ、
俺と花凛ちゃんで
下り線の電車に乗る。


S駅で降りる花凛ちゃんを
泣く泣く見送り。


前に、家まで送ると言ったら、
次の最終に
乗り遅れたら大変だから
ダメだと断られた。


これが、俺がblueに来た時の日常。



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