七色セツナ。1
「うん。
今日は
バーテンの中山さんが休みでね。
食べてる時間がないから、
時間を見つけて食べられるように
厨房に、サンドイッチを置いてきたの」
「花凛ちゃんのサンドイッチ食えるの?
コタ……」
花凛ちゃんのサンドイッチは、
スモークサーモンとクリームチーズとか
エビとアボカドとか、
生ハムと玉ねぎのマリネとか
店で出て来るような出来。
まあ、実際、
この店のメニューにあるんだけど。
「今日の本物まかないは、ロコモコだよ~」
花凛ちゃんは
テーブルに、ボウルを2つ置いた。
「これが……
ロコ...モコ?」
初めて聞く料理名に、
目の前のボウルを凝視。
ハンバーグと目玉焼き。
あと、サラダみたいなの。
「そのまま食べてもいいし、
あえて
ぐちゃぐちゃに混ぜて
食べる人もいるよー」