七色セツナ。1
「藤谷くんは、
分かっているみたいだね。
・・・この学校は、極端に女生徒が少ない。
他の学校では、平凡な生徒でも、
ここに在籍しているだけで
特別になってしまうんだよ」
「特別?」
「自分のクラスの女生徒を
男達は、特別扱いするんだ。
ああ、言い方が悪いかな。
”優しくする”んだ。
大抵の男は
女に良く思われたいだろう?
そして、あわよくば……
でも、女の方が強かだ。
男の優しさを利用する。
まるで、男達は下僕、自分は女王様だ。
それが1つや2つの
クラスで起きているわけではない。
女王の器が
いないクラスは王様がいる。
この学校のクラス
一つ一つは、まるで部隊だ。」