七色セツナ。1
「はい……」
「ありがとう。
こうやって、話をする前に
君達が動いてくれて助かったよ。
・・・ユカは、狙われている。
昨日の放課後、
それを調べていたら
ユカを見失ってしまって...
その後、
倉沢くんが送って行ってると
わかって安心したんだ。
これからも、ユカを守って欲しい。
あ、もちろん、
1番に
それをするのは僕だけど。」
宏晃は
満足げに紅茶を飲み干した。
「来週……
一年生は遠足がある。
まさに、僕の目の届かない時間だ。」
「ああ、確か……
水族館と遊覧船の旅」
恭弥が
思い出したように言うと
「日帰りだが……
今は、その時間が惜しい」
宏晃が
大きなため息をついた。