七色セツナ。1
「その情報を、
俺たちにくれたのは
ユカを護るためですか?」
黙って聞いていた朱羽が
口を開いた。
「まあ、当然
ユカに何かあったら……
ああ、考えるだけでも嫌だ。
校内放送で
僕が君達を呼び出した事で
バリアを張れた。
それと同時に……
君達にもいるんだろ?
お姫様が。」
3人の顔が歪む。
「女の嫉妬は怖いよ。
金じゃ解決出来ない。
僕は、潰された
お姫様を見た事がある……」
宏晃は、3人の顔を見るとフッと微笑んだ。
「君達には、武器がある。
今はまだ
それが、未熟な物であったとしても」
「会長は、
ユカちんのこと、本気なんだね?」
恭弥は、なんだか嬉しそうだ。