七色セツナ。1
恭弥が
2人の前に立った。
「朱羽。
俺からすれば、
もう免許が取れる手前まで来てる
お前が羨ましいんだよ。
騎士役は
しばらくの間、お前で目を瞑ってやる。
コタも同じだ。
バイトの時は、ずっと一緒だぞ?
ガソリンスタンドのバイトは
親父の口利きだから、辞められねーし。
花凛ちゃんに近づこうとする
バカな客がいたら、シメ落とせよ?」
「なんか、すげーな?
お前のパワー」
「コタ、いい加減気付いて。
俺が一生懸命になるのは、
花凛ちゃんにだけです。
あ、真季乃ちんと
ユカちんと、美雪ちんは別ね。
お友達だから。
それも、花凛ちゃんと俺の
共通のお友達~」
「他は、どーでもいーのかよ?」
恭弥は、遠巻きに騒いでいる
女たちを一瞥して言った。
「・・・マジで、どーでもいい。」
恭弥から、笑顔が消えた。