七色セツナ。1



ドコッ!

と鈍い音がして
胸を蹴られた男が、真後ろに吹っ飛んだ。


皆が
吹っ飛ばされた男を見て、

次に
蹴った男を見た。


両手をズボンのポケットに突っ込み、

「YES、CHERRY!」

と書かれたTシャツを着る男...


「300回殺す……」


ドス黒いオーラを放った恭弥を見た
2年の男たちだけでなく
周りにいたクラスメイト達でさえ、
顔色を変え、震えだした。


「・・・おい、テメエ」


2年の男たちの背中に
冷たい汗がつたう。


クラスメイトたちは、
普段の声色より明らかに低く、
唸るような声に耳を澄ます。


「すっ、スミマセンでした!!」


蹴られた男が立ち上がって、恭弥に謝った。


「・・・

 ・・・テメエ、身長いくつだ?」


そう言って、恭弥が睨みつける。



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