七色セツナ。1
第7章 事件
いちご味。コーヒー味。
「やっぱ、
真季乃は休みか?」
朝のHRが終わり、
空席になっている真季乃の席を見て
後ろに座る花凛に
コタが話しかけた。
「うん。
そーみたい。
昨日blueでは?」
「少し早めに上がってたけど。
具合が悪そうには見えなかった」
メールの着信音が聞こえた。
「あ、生存報告が来たよ。
……ああ、熱あるって。
夏風邪かな?
今日、バイト出られるかなって」
「あー今日、
モチダさん休みなんだよ」
「おお。
それは大変だ!
じゃあ、私出るよ。
コタがカウンター入ったら、
フロアいないもんね?」
「え!?
花凛ちゃん、今日バイト!?」
恭弥が
花凛の隣までやって来た。