七色セツナ。1
「うん。
急遽ね。
今から真季乃に、救援報告を……」
「あああ……
花凛ちゃん
バイトの日じゃないから
俺、バイト入れちゃったよ……」
「いやいや。
恭弥もバイト、頑張ってよ?」
「うん……。
ねえ、花凛ちゃん。
そのバイト代で、俺とペガサスに……」
「行かせるか」
朱羽が
恭弥の足を蹴る。
「イテ!
なんだよ!朱羽!
行きたいって
言うかも知れないだろ?」
「なんでそんな
可能性があるんだよ?」
コタが呆れた顔で聞いた。
「可能性は、ゼロじゃないだろ!」
「いや、むしろゼロだぞ。
見ろ……
お相手は
メール作成に夢中で聞いてねェ」
コタが花凛を指差す。