七色セツナ。1
side 虎太朗
side 虎太朗
確かに、
何度も同じ問題につまずく
俺ってどうよ?って思うけど
今日は真季乃も
モチダさんも休みだから
なるべく早く行って、
準備しなきゃなんねーのに……
どうしても
同じ問題でつまずいて、
結局6度目で合格だった。
こんなに時間が掛かるなら、
花凛を待たせないで
朱羽あたりに
送って行ってもらえば良かった。
カクテルの名前を覚えるのに必死で、
勉強なんてしてねーもんな。
やべえな……
「花凛、怒ってっかな……」
自分たちのクラスの扉が見えてきた。
「まず謝ろう……」
息を整え、扉を開く。
「悪い!花凛……」