七色セツナ。1
「花凛ちゃんは、
VIPルームの担当は
今までないよね?」
「はい」
「最初は、挨拶がてら
僕が行って来るんだけど
今日はカウンター不足だし、
もう少ししたら、真季乃の様子を
見てくるから、担当してもらってもいい?」
「あ、はい。
もちろんです。」
「VIPルームからの注文は、
直接カウンターに入るから
持って行ってくれればいいからね?」
「分かりました」
そう言ってユヅルは、
ボトルと氷を持って
VIPルームに向かった。
「VIPルームを使うお客って、
どんな人なんだろ?
まかないを食べる時しか、
入った事ないからなー」
その客が、またひとつの出逢いーーー