七色セツナ。1
「花凛ちゃん。
おにぎりとお茶漬けを作って
、VIPルームに持って行って」
そう羽柴に言われたのは、
営業時間から
しばらく経った頃。
「何でもいいんですか?」
「お茶漬けは、辛口希望だって」
飲んだ後に、
小腹が空いたって所か……
花凛は
おにぎりを3つ作り、浅漬を添えた。
お茶漬けはチャンジャ。
口直しに
だし巻き玉子を作った。
VIPルームの扉を叩き、中へと入る。
「失礼します」
中に入ると、ソファに若い2人の男。
一人は
座っていても長身だと分かるほどで
黒髪をさり気なく後ろに流し、
キリッとした眉と、鋭い瞳。
もう一人は
ミルクブラウンのサラサラの髪
眼鏡をかけていて、
人当たりが良さそうな印象。
どちらもイケメンさんだ。