七色セツナ。1
「おにぎりと、お茶漬けを
お持ちしました」
2人が座るソファ前の
テーブルに並べていく。
「君、初めて見るね?
バイトさんかな?」
ミルクブラウンの髪の男が
声をかけてきた。
「はい、そうです」
「・・・名前は?」
黒髪の男が、花凛に聞いた。
「え!?」
驚いたのは、花凛ではなかった。
ミルクブラウンの男が、
黒髪の男にビックリしている。
「え...と……
篠原...です」
「違う...下の名前」
黒髪の男が、真っ直ぐに花凛を見る。
「あの……」
花凛が困惑の表情を浮かべると、
ミルクブラウンの髪の男が焦って
「あ、僕はね、蒼夜です。
で、こっちが恵衣。」