七色セツナ。1
「花凛」
「あ?」
「花凛について知りたい」
「ふざけんな、恵衣。
花凛は、俺のモンだ。
良く気が利くし、明るいし。
嫁にするなら、ああいう……」
「あ?」
「お前、先輩を本気で睨むなよ……
まあ、それは冗談だとして...
オメエも何の冗談だ?」
「冗談じゃねェ」
「仁坂さん……
冗談みたいな話ですが、
恵衣が自分から
名前を聞いたんですよ」
「は!?
マジか!蒼夜」
「ええ。
俺も仁坂さんと
同じくらい驚きましたよ」
「お前……
まだ、頭張ってんだろうが。
・・・・・・夜天使の女なんて、
ロクな事になんねーぞ?」
「・・・それは、ロクな女がいなかったからだ。
今すぐ
どうこうって訳じゃねェ。
・・・アイツの事を知りたいだけだ」