七色セツナ。1
その頃、屋上では、
朱羽、コタ、恭弥が一服中。
「なんか、今日おかしくね?コタ」
「は?
何がだよ?恭弥」
「花凛ちゃんと
おハナシしないよね?
いつも
うるさいぐらい話してるのに……
まあ、俺としては
ありがたい事だけど」
「なんかあったのか?」
朱羽も感じていたようだ。
「・・・なんもねーし」
「ふーーん。
なに、女でも出来た?」
「出来ねーし!
知ってるだろ!女苦手なの!」
「あれから、何も言ってこねーの?」
さほど気にしていないような
素振りの恭弥だが、
興味はあるらしい。
「知らねーよ。
大体興味ねーし。
それよか、朱羽は順調なのか?教習」
「ああ。
早く終わらしてーし」
「なんだよ?」
「教習所に、うぜえ女がいる」