七色セツナ。1
「中山さん、分かってないね。
花凛ちゃんの魅力は、
それだけじゃないって……」
バタン!
と、扉が勢いよく開いた。
スタッフ皆が
一斉に振り向くと、そこにはーーー
「ユカ!?」
髪が乱れ、荒く息をするユカに
花凛が駆け寄る。
それを見た
恭弥とコタも近付く。
「どうしたの!?」
「はー...校門を出たら、
何人かの男に追いかけられたっ」
「は!?」
3人の表情が凍りつく。
「それで走って逃げて...バスに乗ったけど
駅まで行ったら
待ち伏せしてるかもと思って
ここに来たら、花凛ちゃん達いるから
・・・途中でバスを降りて、
ここに来たの!」