七色セツナ。1



だからーー


こんなに殺気立った、
朱羽を見るのは久しぶりだ。


目の前の
女だけのせいじゃねェ。


その前から殺気立ってた。


オーラが違ってた。


ーー何があったんだ?


地元の駅を降りると、
どっかのバカな奴らが溜まっていた。


「ひいふう……」


大輔が
そいつらを数えている。


「15かぁ」


大方、
朱羽が大人しくなったと聞いて、
今なら殺れるとでも
思って来たんだろうが……


朱羽の横顔を盗み見ると……


口端が上がってる。


殺気は、そのままに。


俺は、目の前にいる奴らに言った。


「お前ら、死んだな?」



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